公開質問状に対する名古屋市の回答を受け取りました

12月1日名古屋市役所にてADF辻事務局長が、名古屋城木造復元天守におけるバリアフリーに関する公開質問状の回答を受け取りました。

2 9観名管第1 3 9号
平成2 9年1 1月3 0日

愛知障害フォーラム(A D F ) 代表加賀 時男様

名古屋市長 河村 たかし

名古屋城木造復元天守におけるバリアフリーに関する公開質問状について(回答)

日頃より、名古屋市政に対しご協力をいただき、ありがとうございます。
1 1月2 1日付にて提出されました、表題の件につきまして、下記のとおり回答いたします。
本市のバリアフリーに関する考え方をお示しする前に、障がい者団体の皆さまのご意見を伺わなかったことにつきまして、申し訳なく思っております。本市におきましては、今後、天守閣木造復元にかかるバリアフリー対策を検討するチームを発足させ、全庁的に検討いたしますとともに、障がい者団体の皆さまのご意見を伺いながら進めてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。


1.現在本市が進めている天守閣の木造復元は、史実に基づき忠実に復元することを基本方針としていますが、史実に忠実な復元のみを優先しているわけではありません。今回、本市としてチェアリフトや階段昇降機を導入する案を一つの例としてお示ししましたが、現在、企業や学識者に技術開発をご相談しており、様々な方に喜んでもらえるものにしたいと考えています。今回いただいたご意見を踏まえ、今後検討を進めてまいりたいと考えています。

2.現在本市が進めている天守閣の木造復元は、史実に基づき忠実に復元することを基本方針としていますことから、現時点ではエレベーター以外の方法で合理的配慮を目指すことができないかと考えてきました。本市といたしましては、天守閣の木造復元につきましては様々な方に喜んでもらえるものにしたいと考えており、今回いただいたご意見を踏まえ、今後検討を進めてまいりたいと考えております。

3.障がい者団体を始め様々な方と相談し、進めてまいりたいと考えておりました。名古屋城天守閣の整備に関して専門的な知見をもつ学識者の意見を聞き、チェアリフトや階段昇降機を導入する案を一つの例として示しましたが、今後障がい者団体の皆さまや市民のご意見を伺ってまいります。

4.今回、一つの例として示しましたチェアリフトや階段昇降機は、車いす使用者、高齢者、足の不自由な方などの使用を想定したものです。一方で、現在、企業や学識者に技術開発をご相談しており、様々な方に喜んでもらえるものにしたいと考えています。バリアフリー対策につきましては、ご指摘を踏まえ、検討を進めてまいりたいと考えています。

5.安全性に関する検証につきましては、今回、一つの例として示しましたチェアリフトや階段昇降機において実用例や使用実績がありますことから判断したものです。一方で、現在企業や学識者に技術開発をご相談しており、様々な方に喜んでもらえるものにしたいと考えています。また、日本福祉大学健康科学部の渡辺崇史教授からのご意見もお伺いし、検討を進めてまいりたいと考えています。

6.現在の天守閣のエレベーター利用者数や年代別稼働状況につきましては、統計的に把握していません。

7.平成2 8年度の名古屋城への入場者数は1 , 9 1 9 , 4 7 9名であり、市内高齢者の人場料減免での人場者数は4 7 , 4 2 5名であり、障がい者手帳をお示しいただいた人場者数は4 9 , 4 0 1名です。

8.特別支援学校等の団体での観覧希望につきましては、天守閣への入場についてのルールを検討する中で、決めていくことになります。現時点では、例えば、事前にご連絡をいただき、安全に配慮した形で観覧していただくことなどを含めて検討する必要があると考えています。今後もさまざまなご意見をお伺いした上で、より観覧しやすい環境を作ってまいりたいと考えています。

以上

【担当者連絡先】
名古屋城総合事務所 主幹 中野勝之
電 話 2 3 1ー2 4 8 8
FAX 2 0 1ー3 6 4 6

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